
イベントのテーマはHTML5。最近になってまた熱があがってきましたね。今回のこのイベントでは矢倉 眞隆さんが「HTML5、きちんと。」と基調講演的な内容からはじまり、実践するところまでをしっかりと各スピーカーさんからお話を聞けたので非常に充実していました。
HTML5、きちんと。
HTML5というと、多くのマークアップエンジニア、コーダーの方々が「新しい要素が増えた!」というところに目が向いてしまっているんじゃないかと思うのですが、こちらのセッションではなぜHTML5なのか、その経緯・背景は何だったのかをわかりやすく解説されていました。
今多くのサイトで採用されているXHTMLは、HTMLからより拡張性・汎用性の高いXMLへの移行過程で生まれたわけなのですが、実際にはXMLとしては普及せず、XHTMLという形での展開は2009年で終了となります。
こうした背景でブラウザベンダーたちがW3Cの勧告するXHTMLとは別の形で、GmailのようなWebアプリケーションの機能を実現できるHTMLの拡張を望み、W3Cの管理外でWHATWGという団体を設立しました。
このベンダー発信のHTML5は多くのWeb開発者からも支持を受けて開発が進み、2007年にはW3CにもHTML WGが設けられて共同で開発を進めていくことになりました。
(この流れで、XHTMLではなくHTML5の開発に集中するために、前述の通りXHTMLは本年で終了となったのです。またXHTMLの最終形である2.0は既存のHTMLとの互換性を持っていなかったことも終了となった要因かもしれません、という話です。)
HTML5は前向きな姿勢
と、いうような形でHTML5が登場してきた流れがあるのですが、素晴らしいと思うところは、これまで各社で同時実装をすることはあるものの、基本的にW3Cの勧告などを待っていたベンダーからの発信により、それにWeb開発者も続いてHTML5の実現に協力して進んでいく流れというのは、Webを進化させていく上では良い流れを感じました。
実際HTML5はまだまだ策定段階で、勧告候補(実務的に使ってもいいかなぁ、といえるレベル)となるのは早くても2012年、というような話ですから、今だからこそ色々僕たちが提案を投げていけば、それが自分たちにとっても良いHTMLを作ることになるんじゃないでしょうか。
もちろんユーザーという存在も忘れずに。
あとHTML5に付随して、話の中にもありましたが別にXHTMLが「無くなる」というわけではないです。今XHTML1.0とか1.1で書いて動いているものはそのままでもいいです。それにHTML5はXHTML的な書き方もできるので、たとえばbr要素ようなから要素に対して、スラッシュで閉じても問題ないし、閉じなくても問題ないです。
またHTML4.01のサイトももちろんそれでサイトが機能していればそれで問題ないと思います。
とはいえ、間違いなくブラウザベンダーの方向はHTML5には向いているので、今から色々挑戦するのは早くないです。個人サイトでも何でもよいので、手を動かしてみることが、理解を深めるのに一番良い方法と思います。
もうちょいコード的な話を補足
HTML5はとしてマークアップをするにはDOCTYPEとかどうすればいいのかというと下記のDOCTYPEでOKです。
<!DOCTYPE html>
また下記も省略することができます。
<meta http-equiv=”Content-type” content=”text/html; charset=UTF-8″ />
HTML5は下記でOK。
<meta charset=utf-8 />
新しい要素を使えばそれがHTML5というわけでは無いということですね。
実際の例として、UX LONDONというサイトがあります。
このサイトのソースコードを見ればわかりますが、先ほどの記述などを除いては特別なことはしていません。これでもHTML5です。でもこのサイトから学べるポイントとして、実際に
これだとHTMLの新要素に対応していないブラウザであっても閲覧に支障はありません。まずはこのように無理して新要素を使うのではなく、divにclassを使うような形で、HTML5で定義されているセクション/アウトラインといった概念を実践してみるのはどうでしょうか。
と、そういえばここまでにセクションやアウトラインといった話は省いてしまいましたが、これらについては今回のイベントの3人目、小山田さんのセッションを振り返りながら改めて記事にしたいと思います。
今回の記事はこのあたりにして、次回は2人目のスピーカー、山田 敬美さんのセッションを元に色々書きたいとおもいます。
※HTML5への移行にあたっての参考に、矢倉さんの翻訳したページをどうぞ
HTML 5 ― HTML 4 からの変更点
http://standards.mitsue.co.jp/resources/w3c/TR/html5-diff/
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